兵庫県伊丹市のNPO法人「発達障害を考える会・TRYアングル」(宇和川美保理事長)は来年1月、発達障害の子どもを持つ親とその子の体験を紹介する「実録4コママンガ そうだったのか!発達障害 わざとじゃないモン」を出版する。日常生活の中で学んだ障害の特徴や適切な対応がわかりやすく記されており、中心になって執筆した宇和川理事長は「つらい思いをしている親子たちの応援歌にしたい」と話している。
体験基づく特徴や対応紹介
発達障害は先天的な脳機能障害とされ、自閉症や学習障害(LD)、注意欠陥・多動性障害(ADHD)などがある。
同会は2004年10月、阪神間の発達障害の子どもがいる母親10人で結成。広報誌を発行したり専門家を招いて勉強会を開いたりするほか、障害と向き合っていく中での悩みや周囲との接し方を紹介する4コマ漫画を小冊子にして配布している。今回は、これまで掲載された漫画のうち50本を出版用に厳選した。
学校の身体測定の予定が決まらないことに不安を感じて教師に繰り返し聞いたり、言葉を間違って覚えたりする場面などを紹介し、「自閉の傾向のある人は、先の見通しが立たないと不安が強くなることがある」などと、障害の特徴を説明している。
また、周囲の無理解から二次障害として不登校になるケースが多いことにも触れ、「学校へ足を踏み出すエネルギーが失われたら、少し休ませて」など、適切な接し方も助言している。
難解な専門用語については解説を添えており、宇和川理事長は「独りで悩まずに、障害を正しく知ることから始めてほしい。親が変われば、子どもも変わると思うから」と話す。
A5判、152ページ。1365円(税込み)。店頭には1月下旬に並ぶ予定。問い合わせは合同出版(03・3294・3506)。
(2008年12月23日 読売新聞)
http://osaka.yomiuri.co.jp/mama/medical/mm20081223kk04.htm より