宮古市こども発達支援センターは4月の開設から半年が経過した。保育士、教員経験者らが、発達障害だけでなく生活や学習面で困難を抱えた子ども、保護者らの支援を展開。9月末までの相談件数は延べ133件に上った。幼稚園、保育所から小学校へ就学する際の引き継ぎを円滑化するため、学習面や生活面の課題、対応などを記入する「子どもの就学に向けての支援シート」(PASS)を活用し、市内で共通化する取り組みも始めた。

同センターは市教委内に開設し、保育士、保健師、教員経験者、事務職ら兼務を含め7人を配置。4人が常駐し、障害の有無にかかわらず、学習や生活面で困っている子どもや保護者、学校などを支援する。

子どもたちが大きなトラブルを起こさず社会生活が送れるように▽情報の収集・伝達・管理▽支援者サポート▽総合相談窓口の設置―などに取り組んでいる。

同センターの相談活動はスタート直後の4月は9件にとどまったが、保育所、小中学校への訪問活動後に増加。5月以降は夏休み期間の8月を除き、毎月20件を超えている。

発達障害の対応のほか▽保育所、学校での対応の仕方▽今後の進路について―などの相談や「就園に向けた支援会議に参加してほしい」との依頼もある。

小学校入学に向け取り組みが本格化する今月からは、就学時の支援の引き継ぎ方法の確立を重点に市内の幼稚園や保育所にPASSの導入を呼び掛けている。

PASSは保護者の同意を得て作成。幼稚園や保育所で支援が必要な子どもの学習面や情緒面、コミュニケーションなどの現状と課題、対応と効果などを記入し、小学校などへ引き継ぎ継続した支援を目指す。文書化することで支援の内容を振り返ることができる。

センター所長を兼務する佐藤和信学校教育課長は「相談件数は思ったより多く、早めの気付き、どう受け止めるかの重要性をあらためて感じる。子ども、保護者らに寄り添いながら、誠実に対応していきたい」と語る。

発達支援センターとは本県は2007年に県立療育センター(盛岡市)に県発達障害者支援センターを設置し、相談支援、発達支援などの事業を展開。市町村独自では宮古市のほか、二戸市も今年4月から子ども発達支援センターを開設。子どもの発達上の問題の早期発見や支援体制の確立・充実を図っている。

2009/10/29 岩手日報
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20091029_15
より引用



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