西いぶり地域生活支援センター(登別市美園町)主催の発達障害児・者地域研修会が22日、片倉町の登別市総合福祉センター・しんた21で開かれ、参加者は日常の対応の仕方など、一般にはあまり知られていない発達障害について理解を深めた。

研修会には52人が参加。三愛病院の菅原美帆医師が「発達障害とは?」と題して講演した。菅原さんは「発達障害は認知や言葉、社会性、運動などの発達の遅れや偏りが見られる状態で、代表的なものに精神遅滞(知的障害)、学習障害(LD)、広汎性発達障害(広義の自閉症など)、注意欠陥多動性障害(AD/HD)などがある」と説明。

原因について「生まれつきの脳の機能不全で、誤解から家族が苦しんだ時代があるが、親の愛情不足や育て方が悪いということではない」と指摘した。「広汎性発達障害には(1)社会性の障害(2)コミュニケーションの障害(3)想像力の障害・それに基づくこだわり行動―の特有の症状がある。自閉症は内気とか人嫌いなどの性格的なものではなく、引きこもりとも違う。言葉の発達が遅れることが多く、言葉を使った交流がうまくできない」と言い、独特のこだわり行動については「頭ごしに否定しない。無理強いしない。興味、趣味を仕事に生かせるよう、支援していく」ことの必要性を説いた。

さらに「教え方も抽象的な表現では混乱する。目で見て分かるよう、その子に合わせて、対応の工夫をすることが必要。AD/HDは薬剤治療で症状が軽減することが多い。相談してみるのも一つ」と薬の有効性にも触れた。

最後に、診断の難しさを挙げながらも、「発達障害者の個性、特性を理解しようという姿勢で、周りの価値基準を押しつけるのではなく、その子に合わせ、生き生きと暮らせるには何が必要か共に考え、支援をしていくことが大切」と締めくくった。

この後の質疑応答では、薬物治療や、子育て支援の立場などから活発な質問が出て、菅原さんも一つ一つ丁寧に答えていた。

引用:室蘭民報
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2009/12/23/20091223m_04.html



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