親や教師ら120人が会議
高機能自閉症&アスペルガー症候群ネットワーク会議が24日、鹿児島市のハートピアかごしまで開かれた。日本自閉症協会が支援の輪を広げるために開き、発達障害の子を持つ親や教師ら約120人が参加した。
会議で講演した鹿児島大大学院臨床心理学研究科の服巻豊准教授は、子どもや家族のサポートについて、「本人の特性を理解し、周囲にどのように受け入れられているかなどの状況を把握することが第一歩」などと助言した。
続いて意見交換会があり、小学校の女性教師は「障害のことを保護者にどう伝えたらいいか」と質問。
会場の相談員らが自身の経験を交えながら、「巡回相談員ら第三者を上手に活用すると、保護者と直接ぶつかることを避けられる」「まず保護者と何でも話せる関係作りが大事。その子の気になる点だけでなく、長所も一緒に伝えてあげて」などと話していた。
九州・沖縄各県の発達障害者支援センターの活動状況も紹介され、多くのセンターの相談件数が増加傾向にあることが報告された。
◎
高機能自閉症などについて、県内では県発達障害者支援センター(099・264・3720)で、心理士らが電話と面談で相談にあたっている。
受け付けは平日の午前9時~午後5時で、面談は電話での事前予約が必要。
担当者は「自分の子どもが、ほかの子や先生とトラブルを起こしやすかったり、何か育てにくいと感じたりしたときは相談してほしい」と呼びかけている。
自閉症の子どもを持つ親同士が思いを共有するグループもある。県自閉症協会には保護者約80人が登録しており、レクリエーションやキャンプなどを通して、自閉症の理解と啓発に努めている。
吉田光一会長は「今は自閉症に関する情報はあらゆる所で入手できるが、悩みを共有できる場所は少ない。一人で悩まず、皆で協力して子育てしていくことで、解決法が見つかるのではないでしょうか」と話している。同会の問い合わせは吉田会長(090・3198・6707)へ。
◇
【発達障害】衝動的に行動しがちな注意欠陥・多動性障害(ADHD)、読み書きや計算の習得が苦手な学習障害(LD)などがある。知的発達の遅れがない高機能自閉症、言葉の発達の遅れを伴わないアスペルガー症候群などは、広汎性発達障害に分類される。県総合教育センターが2005年に県内の公立小中学校計44校で行った調査では、通常クラスに通う児童生徒の約6・5%に発達障害の可能性があることが判明している。
引用: 読売新聞 http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagoshima/news/20100125-OYT8T01376.htm