国連が07年に制定した「世界自閉症啓発デー」(4月2日)に合わせ、3日、シンポジウム「岩手の自閉症の方たちのこれから」が、盛岡市三本柳のふれあいランド岩手で開かれた。自閉症児や家族ら約130人が参加し、「世の中が、僕たちのような人が普通の人と同じに安心して住めるようになってほしい」という宣言文を採択した。
県立南光病院の山家(やんべ)均医師が基調講演し、自閉症の特徴や支援のために教育、医療、福祉など各分野が連携する必要性を説いた。
この後、県内で支援に携わる4人が発言。岩手大教育学部特別支援教育科の加藤義男教授は「就業時や成人後も継続的な対策が必要だ」と話した。また、国の障害者制度改革については、「改革推進会議に自閉症や発達障害に関係する委員がいない」と指摘した。
国立病院機構花巻病院の高橋昇医師は、早期発見のために乳児健診で行うスクリーニングについて「発見後の支援策について検討が不十分だ」と話した。
参加した自閉症の娘(15)を持つ同市永井の藤井真由美さん(47)は「専門家の意見を聞き、心強く思った。自閉症の人が生活しやすくなれば親も安心できると思う」と話した。
引用:毎日新聞 http://mainichi.jp/area/iwate/news/20100404ddlk03040012000c.html
映画上映会とトークショー
自閉症の青年と周囲の人々との交流を描いた映画「ぼくはうみがみたくなりました」(2009年製作)の上映会が4日、福島市の映画館「福島フォーラム」であり、原作者の山下久仁明さん(49)(東京都)と監修した精神科医の内山登紀夫・福島大教授のトークショーが行われた。全国で自主上映会の動きが広がっている作品で、自閉症の子を持つ父母ら約180人が詰めかけた。
映画は、主人公の看護学生が初めて接する自閉症者に驚き戸惑いながらも、出会いを通じて人生への希望を取り戻していくというストーリー。山下さんが、自閉症の息子・大輝(ひろき)君(15歳で死去)をモチーフに02年に書き下ろした小説が原作で、映画化に向けて全国から3000万円以上のカンパが集まった。
トークショーで山下さんは、06年3月に大輝君を鉄道事故で失った直前に、もっと理解を深めてもらうため「映画化する」と宣言したエピソードを披露。「頭が真っ白になり、大変つらかった」と振り返った。
内山教授は、自閉症は先天的な脳機能の障害で、言葉やコミュニケーションに問題を抱えやすくなると説明。現在は100人に2人近くは該当するとされ、「『自閉症は親の育て方が悪いから……』などと誤解している人は多い。病気を知る入り口としては良い映画」と評価した。
福島フォーラムで今月16日まで上映されている。
引用:読売新聞 http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukushima/news/20100405-OYT8T00138.htm