松本市は、県内でも珍しい発達障害児をサポートする「あるぷキッズ支援事業」をスタートした。今年度は市内の保育・幼稚園全68カ所を、医師など20人で構成された支援チームが巡回し、現場の職員に支援方法の指導などを行う。発達障害児のための巡回事業は県内でも珍しいという。このほか個別の支援手帳を作成したり、相談窓口を設けるなどして総合的にサポートする。
発達障害は、先天的に脳の一部がうまく働かない障害で、自閉症やアスぺルガー症候群、注意欠陥多動性障害などがあるとされる。コミュニケーションが苦手、こだわりが強いなどの特性があるが、外見ではわかりにくいという。松本市こども福祉課によると、市内の小中学校には発達障害と診断された子供が計415人在籍(09年)。市は従来、支援策を部署ごとに行っていたが、09年度にこども部を設置して中学生まで一元化した。
同事業では、医師▽言語聴覚士▽臨床心理士▽ケースワーカーなど、9職種の専門員20人で組織した支援チームを結成。1組3人で保育・幼稚園を回り、子供と遊びながら現場の職員の対応などをチェックして、支援方法を指導する。夏休みまでに全園を回り、来年度以降はチームの人数を増やして、小中学校へ巡回を拡大する。
また7月ごろには、発達障害児の情報や支援内容が記された手帳を作成・配布し、保護者や支援者が情報を共有できるようにする。同課には相談窓口も設置した。
同課の青木直美係長は「早いうちに対応すれば、発達障害児も社会に適応できるようになる。否定されて自尊心を傷つけられる子供も多く、保護者や周囲に理解を深めてもらうことが重要」と話している
引用:毎日新聞 http://mainichi.jp/area/nagano/news/20100512ddlk20010014000c.html