◇各人に合わせカリキュラム 「分かる喜び」教え20年

学習障害などを抱える子どもたちが通う名古屋市中川区柳森町の「見晴台(みはらしだい)学園」(生徒25人)が、子どもの豊かな人間性育成に貢献する団体・個人を表彰する第41回「博報賞」の特別支援教育部門に選ばれた。12日に東京で贈呈式がある。藪一之学園長(45)は「たくさんの人に支えられてきた。学園のことを多くの人に知ってもらい、利用してほしい」と話している。

同学園は、発達障害を持つ子どもたちに自分らしく学べる場を提供しようと、保護者らでつくるNPO法人「学習障害児・者の教育と自立の保障をすすめる会」の前身が90年に全国に先駆け設置した。保護者と教職員でつくる委員会が運営している。

当初は、生徒7人で開校したが、その後中等部も開設した。当時は小中学校で発達障害への理解が不十分で、発達障害児は「できないことや苦手なことばかりが分かって、自信がないまま育ってきた」(藪学園長)という。

同学園が重視するのは「分かる喜びを知る」ことだ。中等部、高等部本科(3年)、同専攻科(2年)があり、少人数による授業を徹底。登場人物になりきって小説を読むなどの「言語と数量」や、「芸術と文化」「自然と社会」などの授業があり、一人一人のペースに合わせた独自のカリキュラムが特徴だ。

同年代とのかかわりが苦手だった子も「学園に来て友達ができた」と喜ぶことが多いという。藪学園長は「ここではだれも友達の障害をからかったりしない。助け合うことが大切だと思っている」と話す。「頑張ったことが評価されたという体験が自分を支える核になる。それを作って送り出したい」というのが願いだ。

引用:毎日新聞 http://mainichi.jp/area/aichi/news/20101109ddlk23040190000c.html



Comments are closed.