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学ぶことが大好きになるビジョントレーニング―読み書き・運動が苦手なのには理由があった

学ぶことが大好きになるビジョントレーニング―読み書き・運動が苦手なのには理由があった

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タイトル

学ぶことが大好きになるビジョントレーニング―読み書き・運動が苦手なのには理由があった

著者

北出 勝也 

出版社

図書文化社 (単行本)

価格(新品)

¥ 2,520 (在庫数:2点)

価格(中古)

¥ 2,500~ (在庫数:5点)

ページ数

139ページ

発行日

2009-10

配達可能時期

在庫あり。

カスタマーレビュー

わかりやすく実践的 (2010-05-01)

noyasu
最近注目を集めてきているビジョントレーニングについて、学校や家庭ですぐに使えるように書かれた本。眼の機能の説明、機能のチェック方法、現場での実践例(小中高、特別支援学校、家庭)など、簡潔にしていたれりつくせりの内容。「視覚機能チェックリスト」では、学習場面での問題が視覚の入力系の問題か、処理系の問題かなどが推測できる。追従性眼球運動・跳躍性眼球運動・両眼のチームワークなど基本的な3つの眼球運動のチェックや、数字読みテスト、視覚認知テストなどを行って、すぐに必要なトレーニングがわかるなど、ひじょうに実践的なのが素晴らしい。B5判と判型が比較的大きく、文字もイラストもゆったりとして読みやすく、トレーニングのシートをそのままコピーして使えるのも魅力。
★5人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

楽しみながら実践できるトレーニング! (2009-12-28)

poko (東京都)
 読み書き指導に迷った時、学習の習得につまづきを感じた時に
とても参考になります。
 具体的なトレーニング方法が沢山載っており、
しかも身近なもので実践できます。
トレーニングと言っても難しいものではなく、
子どもが喜ぶ遊びの中に組み込むことで、楽しみながら
大きな効果を得ることが出来ました。
意外な視点から学習サポートができる、お勧めの一冊です。

★10人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

具体的・実践的ですぐに応用できるトレーニング集 (2009-12-15)

糸音
視機能訓練とか、ビジョントレーニングと呼ばれる分野が最近注目を集めている。
一昔前からスポーツ選手の能力アップに取り入れられていたが、ここ数年は学習障害など、単純な学力以外の部分で勉強に難しさを持つ子どもを支援するために多く取り入れられてきた。

この学習障害児へのビジョントレーニングであるが、これまではまとまった本がなかった。
研究発表や各種の講演会での紹介をもとにそれぞれの支援者が手探りで行ってきたのが実際のところである。本書の著者はアメリカでオプトメトリストの資格を取得し、日本で先駆的に取り組んできた人物である。

本書で最も注目すべきところは追従性眼球運動や跳躍性眼球運動、視空間認知などターゲットとする視機能ごとに具体的なトレーニング方法をまとめていることである。具体的な記述であるため、すぐにでも実践できることが大きな魅力である。また、そのトレーニング自体も子どもが飽きずに繰り返し取り組むことが出来るように工夫されている。

ビジョントレーニングはこれからますます注目される分野であろう。本書を読んで多くの人々が学習や運動に困難を持つこどもに理解と共感を抱き、その困難さを軽減するための支援に取り組むことを期待したい。
★18人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

漢字をなかなか覚えられない児童生徒たちのための大切な本 (2009-12-05)

静 かおり (東京都中野区)
こんな簡単なことで勉強が出来るようになるなんて驚いてしまいます。漢字をなかなか覚えられない児童生徒たちのための大切な本です。早速大学の図書館に入れて頂くようにお願いいたしました。現職の先生方はもちろんのこと教職を目指す学生さん達にも是非読んで頂きたい本です。
★8人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

子どもさんだけでなく、大人にも! (2009-11-07)

みさっちゃん
知り合いに勧められて小学生の孫のために購入しました。
孫に渡す前にぺらぺらめくってみると簡単な眼のテストやトレーニングがいろいろ載っていて、気がついたら夢中でやっていました。老眼で本からは遠ざかりがちな私にも読みやすく、簡単に楽しくできるものばかりです。
子どもさんだけでなく、私のように見え方に不安が出てくる年代の方にもすごくお勧めです。


★13人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。


発達障害 境界に立つ若者たち (平凡社新書)

発達障害 境界に立つ若者たち (平凡社新書)

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タイトル

発達障害 境界に立つ若者たち (平凡社新書)

著者

山下 成司 

出版社

平凡社 (新書)

価格(新品)

¥ 777 (在庫数:1点)

価格(中古)

¥ 350~ (在庫数:9点)

ページ数

246ページ

発行日

2009-06-16

配達可能時期

在庫あり。

カスタマーレビュー

「境界児」という言葉に共感 (2010-01-10)

ピアノ・マン (福岡)
発達障害についての知識が全く一般的ではなかった20年前から、発達障害を持つ若者たちに関わってこられた著者の、実体験に基づく著作です。

教育の中でも、非常に難しい分野(しかも、公教育の枠組みの外側で)に取り組んでこられた方々に敬意を表します。

子どもが障害を持っているので、
「この子がなんとか将来社会的に自立できるように育てなくては」
思いながら日々すごしているのですが、
示唆に富む記述が随所にありました。


たとえば、

・合宿授業も(・・・)ゆったりと時間をとって生徒にとっても講師にとってもあまり負担にならないようなスケジュールを組むようになりました。(p53)
・誠実さに裏付けられた情熱というものは、無論、教育などという「大それたもの」に立ち向かう場合、それがなければ話にもなりませんが、ある意味、やっかいなもので、ときとして客観的な判断を失わせる側面もあります。ことに障害児教育にかける情熱というものは、ゴールが見えにくく、達成感が得にくいものですから、「情熱」が先走り、空回りし、結果、子どもたちを窮屈にさせることもあるように思います。(p54)
・私はこれまでの授業経験から、こうした難しさ(=学習障害)を抱える生徒たちに「基礎的なことをていねいに指導していけば必ず理解を得られる」といった楽観を、残念ながらすでに持っていません。(p75)

特に最後の部分は、漠然とはわかっていたものの、文字にして目にすると、「やっぱり」とも思えます。

「そういう困難を抱えた人間が世の中にはいる」
ということがもっと広く知られ、
彼らが「バカ」と言われる場面が減っていくことを願います。


実体験に基づく言葉の重みが随所に感じられ、
子育ての先を見通す上でも有益な本でした。






★22人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

愛情を持って特殊な事情をもつ子供たちを受け入れてきた年月 (2009-12-26)

simonsays01
著者はエリート医師でも心理学の教授でもなく、フリーランスのイラストレーターである。山下氏の経歴を読むと高校中退して、外国に美術留学、帰国して「生活のため」、都内のサポート校(成績不振児が通う学校)の教諭となる。そのサポート校A学院での18年間の奮闘を振り返った本である。

普通の学校に通えない子供の居場所として、こういうサポート校のニーズが高まった時期にはA学院の経営も順調だったが、教育界に少子化の大波が押し寄せる。本来なら普通高校へ進学することが難しいような児童でも受け入れる高校が増えてきたために、A学院は進退極まるが、その激流の中でも愛情を持って特殊な事情をもつ子供たちを受け入れてきた年月が1冊にこめられている。

本のタイトルは『発達障害 境界に立つ若者たち』になっているが、この本に取り上げられている6人のA学院生のうち少なくとも4人は「知的障害者」であり、「発達障害者(自閉症スペクトラム)」圏の人ではないように思うのだが・・。アスペルガー本を探して読みたい人にはちょっとだけ肩透かしかもしれない。アスペルガー症候群の特殊支援教育について主に語られている本ではない。「アスペルガー本の需要」というのは、「知的障害者の療育・特殊支援教育について語られた本」とは別である(私の見たところでは)。※アスペルガーの卒業生も1人登場する。

う〜ん、私自身は勉強がわからなくて困る、という経験がないので(自慢めいていてすみません)、この本に取り上げられている例のように「ものすごく勉強ができない子」「高校生のはずなのに四則計算ができない子」「普通に新聞に載っている漢字交じりの文章が音読できない子」が抱えている問題とは別個の問題にぶつかることになったのが十代なのだが・・。そういうアスペルガー固有の問題には大して触れられていない本なので、知的障害者に興味のない人は・・・。「境界に立つ」というのは、知能が健常者と知的障害者のボーダー(IQ70)であるという意味なのだろう。

アスペルガーの療育や特殊支援教育に関する本を書いている人は、日本人でも外国人でも医師が大半で、それってどうなんだろう。 山下成司氏のような美術家が、PDDの療育から特殊支援教育までばんばん実践・介入してきてくれて、こういう低い目線、当事者との言葉や数字にできない共感や思いやりをいちばん大事にして、アスペルガー本を書いて欲しいと思う。
★8人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

教育の「本質」が見えてくる (2009-09-14)

不乱剣 (横浜市)
この格差社会で、教育格差にも注目が集まってきていますが、その中で「普通」ってなんだろう…と考えさせられる本でした。この本に出てくるA学院の生徒たちは、たとえば通信簿の成績でいうと、ほとんど「1」。普通が「3」なら、普通以下です。中高生になっても簡単な漢字が書けない、算数も、とくに掛け算、割り算になると、もうアタマがうまく働かなくなってしまうというのだから、いまの世の中で、これはやはり「普通」ではないでしょう。ちょっと変わったところもあったりするから、社会に出ても、大いに苦労します。この日本で「普通で(さえ)ない」ことは、じつに生きにくいことですから…。
しかし彼らはいわゆる「障害児(障害者手帳を持つ)」ではなく、見た目は「普通」であり、「普通の中の底辺」にいる、あるいは「障害児との境目」にいる子どもたちです。こうした発達障害児やその教育についての本はけっこうありますが、この本は研究者や専門家が書いたものではなく、それだけに、読者と同じ目線の言葉で綴られており、問題点がよく見えます。また「〜けれども、どの子もキレイな心を持っています」といった、ありがちな表現で問題をぼかしてしまう生ぬるさもありません。いろんなタイプの子どもたちがいて、たまたまA学院にやってきたイラストレーター(元フォークシンガー)の山下先生と子どもたちの、すったもんだ&てんやわんやぶりは、重いテーマを、なんだかたのしく読ませてさえくれますが、そうしたいくつかのエピソードから、教育というのは本当に大変で、大切で、感動的でさえあるものだということが分かってきます。それは、山下先生が、生徒たちの「現実」を認め、本人にも認めさせた上で、この現実をどうしたらいいんだ、と真剣に考えながら彼らに対しているからです。当然、社会が、こうした子どもたち、若者たちを受け入れるシステムを持たなければいけない。しかし簡単には出来そうにない。といって、こうした「いい先生」に頼っている限り、結局、問題は解決しないでしょう――実際、A学院は廃校となってしまったのです(卒業生は社会に出て元気に働いてはいるけれど、やはり、なかなかうまくいかない)。
教育にも明らかに「格差」がある。それを正すのは、もはや政治だろうと個人的には思います。けれども、まずは現実を知るべきで、教育関係者、現に教職にある人、親、そして(とくに)これから教育界で働こうという若い人たちには、ぜひ読んでほしい本です。発達障害児の教育だけでなく、教育の「本質」について、大きな示唆を得ることができるでしょう。

★17人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

個性として丸ごと受け止める (2009-08-15)

香桑
専門書ではなく、解説書でもない。
今はもうなくなってしまった学校に通っていた生徒たちのインタビューで構成されている。制度と状況の変化の波に飲み込まれて消えてしまった学校の紹介が第一部。
第二部が生徒だった人たちの中から6人、生き生きとした様子がインタビューを通じて描き出されている。
LD(学習障害)、アスペルガー障害、軽度知的発達障害、ディスクレシア(難読症)など。
精神医学的に問題があるかどうかではなく、こういった発達に関わる領域は、一人ひとりが困っているかどうか、その人自身が問題なく生活や人生をやっていけているかどうかが、問題なのだと思う。
障害の種類を知識として身につけることは大事ではあるが、この本では障害の名づけは横に置き、彼らが何を感じ、何を考え、どのように生きているのか、実際の様子が見えてくる。
一生懸命に生きているのに、どうしても不遇をかこつ現実が見えてくる。
★8人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

障害を理解すること (2009-08-10)

パム猫 (福岡市中央区)
最近よく耳にするようになった「LD=学習障害」や「アスペルガー症候群」という言葉。
かつてのクラスメイトや身近な誰かのこどもの中に、おそらくはこれらの障害を持っているであろうと思われる子たちがいる。深く関わることがなければ、彼らの苦労や悩みに触れることもないが、私は彼らがその自らの障害について、どのような認識を持って生活しているのかをずっと知りたいと思っていた。
この本には、著者が講師という立場から障害を持つこどもたちの視線の先をしっかりと辿り、何を感じ何を思っているのかを、対話を通して紹介している。
ある障害を持つこどもの母親の「障害もまた個性だと受け入れること」という言葉に、強く胸を打たれた。この言葉は「障害」だけにとどまらず、「宗教」や「人種」など、生きるものすべての「違い」を排他することではなく、それを認め、受け入れることだと言い換えることもできると思う。
周囲の理解がなければ、彼らは困難な道を歩むことになるが、社会に出て生活するとなるとさらに厳しくなっていくのだ。より多くの人にこの1冊を読んでもらって、まず知ってもらうこと、そして理解してもらうことに繋がっていけばいいと思う。
この著書には、本気で「発達障害」を持つこどもたちと関わった著者の愛情を感じる。私もこんな先生から勉強を教えてもらいたかったなと心から思う1冊だ。
★8人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。


怠けてなんかない! ディスレクシア~読む書く記憶するのが困難なLDの子どもたち

怠けてなんかない! ディスレクシア~読む書く記憶するのが困難なLDの子どもたち

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タイトル

怠けてなんかない! ディスレクシア~読む書く記憶するのが困難なLDの子どもたち

著者

品川 裕香 

出版社

岩崎書店 (単行本)

価格(新品)

¥ 1,365 (在庫数:1点)

価格(中古)

¥ 898~ (在庫数:7点)

ページ数

255ページ

発行日

2003-10

配達可能時期

在庫あり。

カスタマーレビュー

日本のディスレクシアの本人の話をていねいに聴き、その思いを語る本 (2010-07-23)

bookwormwildcat
ディスレクシアについて書かれた本は、本人が書いたもの、親が書いたもの、
研究者が書いたものが何点かあるが、海外の本を翻訳したものが多い。

この本は、日本のディスレクシアの本人の話をていねいに聴き、
その思いを語った本で、出版から年を経ても存在感がある一冊である。

日本語には、仮名があり、発音と文字が比較的近いので、
英語圏に比べるとディスレクシアは少ないのではないか、いないのではないかと専門家の間でも言われていたため、
日本にもいるのだということを本人の言葉を集めて示したという意味でも、この本の功績は大きい。

"Dyslexia"を「ディスレクシア」と訳した意味、「読み書き障害」ではなく「読み書き困難」を使っている意味をきちんと述べていて、
著者の立ち位置を示すと同時に、当事者の思いをしっかりとすくい取っている点も評価できる。

本書に登場するディスレクシアの当事者は、個人として登場する6人、親と一緒に登場する4人の計10人である。

各人のページの最初で、「読み」、「書き」、「聞く」、「記憶」の4項目と特徴的な困難がまとめられているが、
ひとくちにディスレクシアといっても、10人いれば、その特徴も文字通りの「十人十色」なのである。

ある当事者は、「五線譜の五線は分かるが、音符は全部、つながって見えてしまう」し、
「教科書は黒板の文字が丸くつぶれでグシャっと見える」。

またある当事者は、やはり、五線譜が見えないけれど、それは、「五線譜がつぶれたように見えてしまい、音符が読みにくい」から。

読めない理由も、「飛ばし読みが多く、書いてある内容をつかみにくい」人もいれば、「逐次読みになるため、意味がとれない」人もいる。

書けない理由は、「頭の中にあることを文章に起こすことが苦手」な人もいれば、
「文字の形がすぐに思い浮かばないため」に書くのに時間がかかる人もいる。

記憶は、視覚的な記憶が得意な人と聴覚的な記憶が得意な人がいて、得意ではないほうは極端に苦手だったりする。

短期記憶が良くなくて、指示をすぐに忘れてしまう人もいる。

ディスレクシアは、本当は、読み書き困難の一言では言い尽くせないのだと思う。

6人の個人、4組の家族にそれぞれのドラマがある。

それぞれに苦悩や二次障害があり、苦しみながらも自分の道を見出していく。

苦悩のドラマだけど、目を逸らそうとは思わなかった。一気に、引き込まれていった。

最初に本人の言葉ということに大きなインパクトを感じるとともに、本人や家族のドラマだけで終わらせてはいけない、
支援体制と本質的な理解が必要であるということを再認識できる章構成になっている。

著者が、なぜ本人たちの言葉を斯くも引き出すことができたのか、
なぜ本人たちが直接目の前で語っているかのような説得力がこの本にあるのか。

その答えの一端はあとがきで語られている。

小学校2年生のときに、お父さんの仕事の関係でアメリカに引っ越した著者は、地元の小学校に転入し、
そこで先生が話していることがわからない、黒板の字も読めない、覚えられない、わからないという経験、
劣等感に苛まれる経験をしていたのだ。

「努力をしてもわからないという日々がいかに孤独でしんどいか」。

そして、人種差別もいじめも経験するけれど、それを訴え出たご両親の話を聴き、校長先生が彼女に言ったのだという。

「今まで、がんばていたのに辛い思いをさせていましたね。何も気づかなくて悪かった。
いいですか、キミは世界でたった一人の、特別な存在なんですよ。キミは今のままでいいんですよ、
誰に何を言われようとそのままでいいんです」。(p.244)

そのときのぬくもりとメッセージは、ずっと支えになったのだと。

その経験は、著者の心に強く刻まれ、それがディスレクシアの当事者への深い共感になっているのだ。

彼女のあとがきは、こう締めくくられている。

「先に生まれた人間の責務として何ができるか、今後も自分なりに考えていきたいと思っています。
事情を知ってしまった以上、もはや知らなかったことにはできないでしょう?」。(p.246)

著者の取材活動の根底には、常にこの思いがあるように感じられる。

読み書きが困難な子どもたちの事例がよくわかる (2010-02-06)

mitoshi (広島市)
知的能力に問題がなく、読み書きに困難をきたす子どもたちの事例が10例あげてあり、彼ら個々のしんどさがよくわかりました。彼らから見える感じる世界がどのようなものであるかが冒頭にあげてあり、とても
わかりやすく考えさせられました。塾で教えていて即実行した指導法「字を大きく」や「段落を鮮明に」などももりこまれています。こどもにかかわるすべてのひとにおすすめです。
★2人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

この本のおかげで、ちゃんとスタートラインに立てました。 (2009-09-11)

ちぃママ (大阪府枚方市)
小学校一年生になり、すぐに「ひらがな」を習い始めました。1日2文字ずつ。その日の宿題で10回ずつ書くのですが、前日にならったものをスッカリ忘れている。これの繰返しでした。4歳上のお兄ちゃんのときは、こんなことはなかったのに・・・と少し不安を感じていました。ほとんどのひらがなを習った頃から「音読」の宿題が始まりました。このときに、半分くらいのひらがなを理解していない。前行で読めた文字が読めない。読み飛ばし、勝手に語尾を形成して読む・・・などを繰返し「何かおかしい?」と思っていたとき、このような内容を会社の同僚に話すと「難読症」というフレーズを教えてくれました。
始めは「まさか」と思っていましたがこの本を見て「間違いない」と確信しました。これを読むまでは「どうしたらこの子はマジメに勉強してくれるのか」とか「何度やったら覚えてくれるんだろう・・・」と途方に暮れたり、イライラばかりしていましたが、「今を改善する方法がある」「カレに見合った学習方法がある」「ディスレクシアの人でも立派に大人になり、しっかり生活を送れる」ということがわかり、とても励みになりました。また冷静に今の状況を考えられるようになったことに本当に感謝です。ありがとうございました。家族みんなでスタートラインに立てました。
★4人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

当事者の生の声 (2009-07-17)

糸音
心や体が壊れるほどがんばっているのにできない。
その理由は誰にもわからない。専門家も無理解。
そんななかでの「ディスレクシア」「LD」。初めて聞いたがこれほど自分を説明できる概念はなかった。
しかし、周囲からの反応は無理解、無関心。そのような中で自分の本当のあり方を模索していく物語。
本書に集められた人々の軌跡は壮絶であるが、最後はさわやかさを感じる。自分を受け入れ、よりよい未来を模索する前向きの生き様である。

ディスレクシアや学習障害について最初に正面から取り上げたのが本書ではないかと思う。2003年初版であるから内容は古びていると思いきや、まだまだ十分に通用する内容である。本書が学習障害についての本質を捉えているからこそ歳月を経ても読むに値する価値を持ち続けるのであろう。

なぜ、本質を捉えられているか。その答えは学習障害の当事者や保護者・支援者たちの生の声を集めたことにあるだろう。
今では取り上げられることも多くなってきたが、著者が取材を始めた時分はほとんど世間で知られておらず、当事者たちは「やればできる」「できるのにやらない」といった周囲の評価に絶望の淵に立たされていた時代である。
そういった当事者の生の、痛切な声を集め、世間に訴えたことに本書の価値があると言える。
★2人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

子供の気持ち (2008-10-07)

千春のめがね (福岡県)
大人がどれだけ理解してやれるかで、子供の苦しみが違うってことが良くわかる本です。
友達の子が、ディスレクシアでは。。って事でレビューの評価が良かったので購入したのですが、ほんとに・・そのとおりでした。最後には、この障害がわからず苦しんでた子供や親の気持ちを思うと涙が出ました。もしかしたら・・って思う方、どうして良いか悩んでる方には
お勧めできる本です。


★2人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。


LD児のためのひらがな・漢字支援―個別支援に生かす書字教材

LD児のためのひらがな・漢字支援―個別支援に生かす書字教材

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タイトル

LD児のためのひらがな・漢字支援―個別支援に生かす書字教材

著者

小池 敏英 窪島 務 雲井 未歓 

出版社

あいり出版 (単行本)

価格(新品)

¥ 3,360 (在庫数:1点)

価格(中古)

¥ 5,163~ (在庫数:1点)

ページ数

145ページ

発行日

2004-01

配達可能時期

通常2~4週間以内に発送

カスタマーレビュー

書字の発達検査と、書字プリント作成ソフトが使えます (2009-05-24)

コポネ
 本文では、「書字の発達検査」がとても使えます。【1形識別 2音韻識別 3音節の抽出・分解 4文字の読み 5読みで文字選択 6指導者が書くのを見ながら書字模倣 7書いてある文字を見て書字 8読みを聞いて書字】のどこにつまづいているのかが、10分のテストで分かり、スクリーニング検査として優れています。
 付録のソフトは、指導ソフトの面よりも、「書き順も示せる書字プリント作成ソフト」として優秀です。
★8人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

プリント作成が早い (2004-05-25)

spot6848
LD児の母です(^o^)丿
小池先生の講演会でこの本を知りました。

3歳児がゲーム感覚で遊んじゃう。
そんな楽しいソフトがついてます。

LDの息子には、プリントを作って学校へ持たせたり、宿題が息子にあわない時や気がのらない時の代替プリントとして使っています。
さくさく簡単に作れちゃうので 重宝してます。

BMP素材の画像があれば 絵もつけて上げられるので 目で見て文字をなぞって 物事と文字のつながりもわかるようになりました。
★57人中、57人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。


プルーストとイカ―読書は脳をどのように変えるのか?

プルーストとイカ―読書は脳をどのように変えるのか?

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タイトル

プルーストとイカ―読書は脳をどのように変えるのか?

著者

小松 淳子

出版社

インターシフト (ハードカバー)

価格(新品)

¥ 2,520 (在庫数:1点)

価格(中古)

¥ 1,890~ (在庫数:6点)

ページ数

384ページ

発行日

2008-10-02

配達可能時期

在庫あり。

カスタマーレビュー

「文字を読む」とはこんなに高度なことだったのか! (2010-06-17)

チャックモール (神奈川県)
何の本なんだかさっぱりわからないタイトルですが、「文字を読む」ということに興味を持っている人ならば、絶対に読んで欲しい一冊。
非常にダイナミック、かつスリリングな一冊です。

まず、人間がどうやって文字を生み、読字能力を手に入れたかの歴史を紐解くところからスタートします。
著者によれば、そもそも人間の脳は文字を読むためには作られていないという。
だから本来は別の用途に使われていた脳のいろいろな機能を援用して、読むということを可能にしていったとのこと。
チョムスキーは「文法機能は最初から脳の中に組み込まれている」と言ったわけですが、読字能力は反対に「遺伝子レベルにはいまだに組み込まれていない」というわけです。

そうして今度は、人間の子どもがどうやって読字を習得していくかを、ディスレクシア(読字障害)の研究から判明した研究結果を用いながら解説していきます。
遺伝子レベルに組み込まれていない以上、すべての子どもは、数千年かけて人類が「文字を読む」という能力を得たのと同じプロセスをたどって、読字を習得するわけです。
なんとも壮大な話です。

他にもいろいろすごいと思う部分がありましたが、ともあれ我々にとってはもう何気ないことになっている「文字を読む」ということが、これほどダイナミックなものかと、つくづく感じ入ってしまう内容です。
決して読みやすい本ではないですが、読む価値は十二分です。

オングの『声の文化と文字の文化』とあわせて読むと面白いかも。
★1人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

字を読むとは どういうことかが わかる本 (2010-02-04)

清高 (仙台市)
1.内容
読字(字を読むこと)とはどのようなことかということを、歴史的に、脳の絵を用いて説明した本。ソクラテスは文字で残すことを警戒したが、実際には、アルファベットの発明により、人間の脳が進化したとか。第4章から第6章は、子どもがどのように字を読む能力を得、さらには「熟達した読者」になれるのかのプロセスを示している。第7章からは、読字障害(ディスレクシア)について論じた本。読字障害を持っている人も、いろいろな能力を持っているが、いろいろな原因があって読字障害になり、社会的に不利になっている。読字障害を早期に発見し、適切な教育を施すべきということが書いてある。第9章は、インターネット時代を考慮に入れたまとめ。
2.評価
あらゆる角度から、字を読むとはどういうことか、読書がどのように脳を活性化するのか、が説明されており、面白い書物である。ただ、(1)こちらの能力不足だが、本書の見解が妥当かを保留したい、(2)絵もいいが、写真のほうがよい(川島隆太さんをはじめ、そういう本はあり、写真のほうがよりリアリティーが出ると思う)、(3)インターネットに対する見解が疑問(まだテレビのほうがわかりやすい。インターネットだって文字を読むという要素があり(テレビよりは強いだろう。もっとも最近は動画のウェイトも大きいが)、主に紙で字を読むのとどう違うのかの突っ込みが不十分)、以上3点を理由に星1つ減らして、星4つ。
★3人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

面白いけれど、タイトルと内容があっていない (2009-11-04)

柚実子 (Tokyo)
「読書は脳をどのように変えるのか」というより
「文字を読む」というプロセスがどのようなものであるかを
詳細に解説した本です

読書はパワーのような本を期待して
「読書は脳をどのように変えるのか」を知りたかった私には
あれ?という感じが残りました
原題を直訳すれば「読書する脳についての物語と科学」で
こちらの方が内容を的確に表していると言えます

大変知的好奇心をそそられる内容で楽しめることは確かですが
売りたいためのあざとい邦題が、ちょっとイラっとします
★2人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

やはり、本って大事ですよね (2009-07-25)

メンバー
私には現在、2歳になる可愛い男の子がいます。

私も、本が好きなもので
様々なジャンルの絵本を毎月1冊、厳選して買ってあげる事にしています。

そして、息子に読んであげる事。

それが、脳にとって多大なる良い影響を与えるというような事が書かれてあり、嬉しくなってしまいました。

「文字」は、元々「脳」のなかに居場所(処理する所)がなかったという刺激的な説が展開されてます。
★5人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

従来の読書観が、更新されるのは確か (2009-05-10)

Bibliothekar (名古屋市)
 本書の著作としての斬新さを一言で評価するのは難しいが、人類が言語を発明し言語の記号表現である文字の読字能力(literacy)が如何に発達し始め、思考が飛躍的に発達したかを、アルファベット言語を中心にモデル化しながら、実証解明したことである。その延長上で、ICT(情報コミュニケーション技術)に依存して生活する子供たちの識字能力が障害を蒙るのではないかという仮説の下に執筆された実証的読書論である。特に人類の発生以降急激に成長した文字文化が如何に人類の思考を成長させたかを、アルファベット言語以外の文字言語である中国語、日本語やアジア・アフリカの非ローマ字利用の幼児期分析や実証実験を踏まえて執筆されており、実証性の重みがある。その結果、生後4ヶ月頃からの文字のない絵本による読み聞かせの効用が後の識字能力に著しい影響力を持つことなど従来あまり実証的な裏付けるに欠ける領域の成果を活かしており、実に興味深い。
 特に読み聞かせなど幼児期の識字理論を強化する読書論として、教育に関わる仕事に就ている人や若き両親に是非一読をお薦めします。読者が、思考を進め、人生観を絶えず変化させる原動力であることを実感されるでしょう。従来の読書観が、更新されるのは確かです。

★2人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。


怠けてなんかない。セカンドシーズン

怠けてなんかない。セカンドシーズン

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タイトル

怠けてなんかない。セカンドシーズン

著者

品川 裕香 

出版社

岩崎書店 (単行本)

価格(新品)

¥ 1,365 (在庫数:1点)

ページ数

208ページ

発行日

2010-04-02

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在庫あり。

カスタマーレビュー

「世の中には読み書きや計算や記憶が苦手なディスレクシアな人たちがいるというファクトを日本中の人たちが知ることこそが、彼らへの一番の支援」 (2010-07-23)

bookwormwildcat
『怠けてなんかない!』を私が読んだのは2004年だったと記憶している。

当時、日本のディスレクシアを取り巻く状況について
ここまで明らかにした本はなかった。

ディスレクシアという言葉さえ知られていなかった状況の日本で、
ディスレクシアそのものについての存在を知らせるという役割も果たしていた。

本書は、前作から7年を経て出版されたセカンドシーズンである。

著者は、「はじめに」で、
「なぜ、今、セカンドシーズンが必要なのか?」について述べている。

  あれから7年。

  この間、発達障害者支援法が施行され、
  学校教育法も改正され、特別支援教育も始まった。

  それで、はたしてディスレクシア児・者への理解は深まり、
  指導や支援は進んだのか?

  2010年2月の今、アスペルガー症候群やADHDに比べ、
  LD/ディスレクシア児・者についての理解・啓発や
  指導・支援はまだまだ不十分だと言わざるを得ない。

  指導が着手すらされていない教育現場だってあるくらいなのだから。

  (中略)

  読み書き計算が苦手な人は、相変わらず「怠けている」か
  「やる気がない」か「頭が悪い」人としかみられない。

  それがこの国の実態だ。

  多くの人たちは自分自身の知識と想像力が
  欠如していることに、まるで気がついていないのである。

前作は、第1章は本人、第2章は親、
第3章は現場の対応という構成になっていたが、
本作は、第2章が外部脳としてIT機器や支援ツールを紹介し、
第3章が今できることという視点でまとめられているところが新しい。

支援ツールは、ローテクでもできることから
パソコンのソフトまで様々なものが紹介されている。

特別仕様というよりも、iPhon、ICレコーダー、マインドマップなど、
啓発系のビジネス書に載っていそうな、
多感覚を使っての効果的な学習のために
ビジネスマンがもっていそうなツールも並んでいる。

職場にパソコンが導入されるまでは大変苦労したという声も多く、
その意味では今はよい時代といえよう。

インタビューをまとめた第1章は、前作と同様に字が大きめで全ルビになっている。

前作よりも本作は行間がより開いていて、
1ページに入っている行数が16行から14行に減っている。

章題が「学び方・働き方」となっているところからもわかるように、
前作は本人の読み、書き、聞く、記憶の特徴を最初にまとめ、
学校や学習についての記述が多かったが、

本作は、大学や仕事などについて書かれていて、
それぞれの人の工夫や支えたものについてまとめている。

前作に16歳で登場した織田大耀さんが高校卒業後、カナダへ留学し、
その後、日本のゲームメーカーに就職したことについて語っているのが印象的である。

ディスレクシアであるということよりも環境が障害を作り出しているのであるから、
それらは軽減されなければならないと思う。

だが、それを越えて、インタビューに答える5人の言葉や様子の中から滲み出る
苦悩から見出した彼らの生き方哲学は学ぶところが多く、
輝きを放っていることに惹かれる。

  言葉はぼくにとって苦労の種でしたが、
  逆に言うとそのおかげで大きなものも見えたんです。

  つまり、言葉はわかりあえる人だけのものだったりする。

  でも世界にはいろんな人がいていろんな国があり、
  いろんな言語があります。

  (小澤啓介さん,P42)

  自分にできることとできないこと、
  苦手なことと得意なことがしっかりわかっていて、
  自分を冷静に捉えることができたからこそ、
  ぼくは自分の将来をあきらめることもなかった。

  だから今の自分があると思っています。

  (同,P43)

誰かに教わるというのではなしに、
自分で自分の特性にあった方法を編み出しており、
それはディスレクシアではない人にも役に立ちそうである。

  最初は電話帳を使って覚えていた名前ですが、
  そのうち、その人の“何か”と名前を
  頭の中でくっつけてイメージし、
  画像で覚えるようにしていきました。

  (吉田卓哉さん,P59)

  まず下地になる情報をとにかく増やすこと、
  それから語彙もとにかく増やすこと、
  自分の持っている単語や知識の数が多ければ多いほど、
  ディスレクシアの人は対応しやすくなると僕は思います。

  (織田大耀さん,P132)

そして、本人を支えた人が周りにいた。

  これだけダメなぼくに、あの会社の人たちは社長以下みな、
  おまえに期待しているって言い続けてくれたんです。

  大丈夫、おまえならやれる、おまえならできるって
  本気でそう考えてくれたんです。

  そんな思いに応えないわけにはいかないでしょう?

  (吉田卓哉さん,P61)

著者は、5人のインタビューを通じて、
大事なことをいくつか挙げているが中でもこの点が印象的だった。

  周囲の大人にできるのは「できないこと・苦手なこと」ばかりに
  本人の意識が集中しないように、
  バランスのよい「自己理解」を育てさせることと、

  それらの苦手なことが少しでもできるようになって、
  本人が「努力すれば結果は変えられる」と
  自分を信じられるよう指導・支援することなのだと思う。

  (P75)

  あらゆる事柄は「正しい情報」を持っているか持っていないかで、
  天と地くらい結果が異なってくる。

  大切なのはファクトだ。

  世の中には読み書きや計算や記憶が苦手な
  ディスレクシアな人たちがいるというファクトを
  日本中の人たちが知ることこそが、
  彼らへの一番の支援だと改めて痛感する。

   (P137)

まずは、この事実を知り、彼らが体を張って経験をしてきたことから学び、
今すぐ私たちにできることを考えていきたいものである。
★2人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

“読み書き困難”からのサバイバル (2010-05-27)

hige
副題が、『あきらめない−読む・書く・記憶するが苦手な人たちの学び方・働き方』となっています。“読み書き困難”を抱えて、自らの持つ困難さの正体を知った子たちが、その後どうやって自立への道を切り開いていったのか?これは、彼らのサバイバルを綴った本です。
 ボクが知りたかったのは、まさにそこでした。“読み書き困難”なお子さんたちが、どんな苦労と心の傷を伴って、日々を過ごしているのかは、指導室にやってくるお子さんの様子から、痛い程感じているところです。彼らの行き先にどんな未来が待っているのか?それが少しでもわかると、今の彼らに大人が何を施すことができるのかが、おぼろげにでも見えてくるのではと思ったのです。
 第1章で描かれているは、5人の方のサバイバルです。インタビューを基に、ご本人の工夫や支えた環境がまとめられています。2〜3章では、“読み書き困難”の方への支援ツールと機関が紹介されています。今できるサポートの最新情報です。足を運んで丹念に取材をして、明快な筆致で描かれています。この国のディスレキシアの“今”が分かります。
 筆者は本書の中で、日本語の読み書きの習得過程が、科学的に体系化されていないことを嘆いています。確かにそうです。ボクら現場の人間の仕事は、だからこそ、対症療法的な“勘頼り”の指導に陥ってしまう危険をはらんでいるのです。
 ところで、雑誌編集者として、この方を担当していたこともある筆者が、どうして畑違いのこちらの業界のことに携わっていくようになったのかが、不思議でした。あとがきを読んで納得しました。人それぞれ、歴史と思いがあるのですね。
 今もどこかで、サバイバルに挑戦している“読み書き困難”のお子さんと、かかわる大人がいます。そうした人たちに読んでいただきたい本です。
http://hige1109.blog.ocn.ne.jp/hige/
★6人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

切ない思い、怒り、励ましー未来は誰にも公平であって欲しい (2010-05-09)

ぽーこ (埼玉県)
とても読みやすかったです。でも考えさせられることが多かったです。自分の今までのことを振り返り、指導が分からないなりにも、その子どもや保護者と向き合っていたか、傷つける言葉を吐いていなかったか・・寄り添えたか・・・・涙が出てきました。本来なら、特別支援学校ではなく通常学校で教育を受けるのが適しているのに、受けられない子。どうか通常学校の先生方お願いします。成績で「1・2」しか出せない子どもは本当にやるきがないからなのか?困り感はないのか?立ち止まってください。そうでないなら、自分の指導に問題があると振り返ってください。本当に彼らは苦しいのです。怠けているわけでも、やる気がないわけではないのです。
自分の思いと品川さんのこの本の内容をダブらせてしまいました。是非、たくさんの先生や大人・・・に読んで頂きたい本です。 
★7人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。


LD児の漢字学習とその支援―一人ひとりの力をのばす書字教材

LD児の漢字学習とその支援―一人ひとりの力をのばす書字教材

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タイトル

LD児の漢字学習とその支援―一人ひとりの力をのばす書字教材

著者

小池 敏英 渡辺 健治 雲井 未歓 上野 一彦 

出版社

北大路書房 (単行本)

価格(新品)

¥ 4,200 (在庫数:1点)

価格(中古)

¥ 3,950~ (在庫数:3点)

ページ数

93ページ

発行日

2002-09

配達可能時期

在庫あり。

カスタマーレビュー

LD児の漢字学習とその支援 (2005-06-09)

貯金魚
ゲーム感覚で書き順が覚えられます。1年生から6年生までの漢字を網羅。漢字のなぞりはもちろん、マスのどこに次の線を書けばバランスが良いか練習できます。書き順カードもプリントできるので大変便利です。
★51人中、51人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。


図解 よくわかるLD(学習障害)

図解 よくわかるLD(学習障害)

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タイトル

図解 よくわかるLD(学習障害)

著者

上野 一彦 

出版社

ナツメ社 (単行本(ソフトカバー))

価格(新品)

¥ 1,575 (在庫数:2点)

価格(中古)

¥ 963~ (在庫数:4点)

ページ数

144ページ

発行日

2008-10-20

配達可能時期

在庫あり。


図解 よくわかる 大人の アスペルガー症候群

図解 よくわかる 大人の アスペルガー症候群

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タイトル

図解 よくわかる 大人の アスペルガー症候群

著者

上野 一彦 市川 宏伸 

出版社

ナツメ社 (単行本(ソフトカバー))

価格(新品)

¥ 1,575 (在庫数:2点)

価格(中古)

¥ 1,185~ (在庫数:5点)

ページ数

136ページ

発行日

2010-04-16

配達可能時期

在庫あり。

カスタマーレビュー

入門書に最適です。 (2010-07-08)

汐里 (南極)
「アスペルガー症候群」についての知識を得る、
 入門書として最適です。
「図解」とタイトルにあるとおり、
 重要項目を大きめのイラストにして
 きちんと説明してあります。

 反面、「入門書」ですので、
「アスペルガー症候群」のことを
 知っている人には、
 少しもの足りないかもしれません。
★1人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

図解で直感的に (2010-05-25)

このはな
一般の関心も高まっている発達障害のうち、アスペルガー症候群についての詳しい解説本。図解と銘打っているようにどのページにもイラストや図が入っていて、見やすく工夫されていて好感がもてる。文章部分の要約としての図解もあるけれど、文章内容をさらに詳しく説明したり一覧になっていたりすることもあり、独立したコラムのように読めるページもあって多彩。アスペルガー症候群を大づかみに理解するのに適していると実感。

当事者のコメントが何編か取り上げられていて、その「困り感」が切実に伝わってくる。ただこれからは、当事者を取り巻く人達の成功体験(発達障害の理解を深めて職場環境を改善できたなどの)のコメントが、より広く深く理解したいと思う読者にとって必要になってくるような気がするけれど、どうだろうか。
★4人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。


小学生の読み書きスクリーニング検査―発達性読み書き障害(発達性dyslexia)検出のために

小学生の読み書きスクリーニング検査―発達性読み書き障害(発達性dyslexia)検出のために

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タイトル

小学生の読み書きスクリーニング検査―発達性読み書き障害(発達性dyslexia)検出のために

著者

宇野 彰 春原 則子 金子 真人 Taeko N.Wydell 

出版社

インテルナ出版 (大型本)

価格(新品)

¥ 1,890 (在庫数:2点)

価格(中古)

¥ 1,449~ (在庫数:2点)

ページ数

46ページ

発行日

2006-05-17

配達可能時期

在庫あり。


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