難読症の娘との絆が生んだ作品
ギリシャ神話をモチーフにした公開中のファンタジー映画「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」は、学習障害の「難読症」と深くかかわっている作品だ。原作者も難読症の子を持つが、映画化を手がけたクリス・コロンバス監督(51)も娘が難読症に悩まされてきた。来日したコロンバス監督は「この作品は娘とのきずなから生まれた」と打ち明ける。
難読症とは生まれつき正しい読み書きができない学習障害で、アメリカでは国民の約1割にこの症状が見られるという。映画化のきっかけは、コロンバス監督の娘で難読症のイザベラさんが原作のCDを聴き、監督に薦めたことだった。
Read the rest of this entry »
自閉症をテーマにした映画「ぼくはうみがみたくなりました」は20日、須賀川市総合福祉センターで自主上映される。
偶然出会った自閉症の青年と人生に行き詰まった看護学生が海へ向かう旅に出て、さまざまな人と巡り会う人間ドラマ。
午前10時半、午後零時半、午後2時半からの3回。1回目の上映時のみ障害児の託児を行う。当日券は大人1200円、高校生以下は800円。
◇町田の山下さん、15歳で事故死した長男にささげ
◇「息子と一緒に作ったような気持ちです」
3年前、15歳で事故死した自閉症の息子にささげる映画「ぼくはうみがみたくなりました」が完成し、東京都写真美術館ホール(目黒区三田)で上映されている。父親で企画、原作、脚本を担当したNPO理事長の山下久仁明さん(48)=町田市在住=は「息子と一緒に作ったような気持ちです」と話す。
長男大輝(ひろき)君は単語程度の言葉しか出ない重度の自閉症だった。映画は自閉症をもっと知ってもらいたいと、山下さんが02年に出版した同名の小説が原作だ。脚本家でもある山下さんは「本業を生かし小説を映画にしたい」と大輝君が19歳になるまでの完成を目指した。
自閉症を描いた映画が相次いで公開されている。家族らの思いが詰まった作品だけでなく、一般の恋愛映画にも自然な形で登場するようになった。銀幕での「活躍」は、社会の理解にどう役立っているのか。(梅崎正直)
自らの進路に迷いを感じている看護学生、明日美の前に現れた1人の青年。車のフロントガラス越しに彼女を見つめる青年に、突然の雨が降り注ぐ。「ぬれるよ……」。青年を助手席に乗せて海へ向かうが、言葉のやりとりが成り立たない。青年は自閉症だった――。
公開中の映画「ぼくはうみがみたくなりました」の一場面だ。主人公の明日美(大塚ちひろ)が、初めて接する自閉症者に驚き戸惑いながら、出会いを通じて人生への希望を取り戻していくストーリーだ。
自閉症は先天的な脳機能の障害で、言葉やコミュニケーションに問題を抱えやすい。作者の脚本家、山下久仁明さん(48)は自閉症児の父親だった。息子の
対人関係がうまく築けず、読み書き計算に問題を抱える発達障害者への支援に、大学が取り組み始めた。大学生活につまづく学生の中に、こうした発達障害の特性を持つ学生がいることがわかってきたからだ。発達障害の学生が3%近くいる英国での支援も報告する。